福祉国家を目指す市民の会

弱者を支援する社会保障から弱者の尊厳を守る社会保障へ

ターゲッティズムでは引きこもりを救えない

ターゲッティズムでは引きこもりを救えない

川崎20人殺傷事件について、引きこもりや「8050問題」が背景にあったことから、そうした境遇にあるような人々に適切な支援を呼びかける声が方々から聞かれた。

 

しかし、「支援」という言葉を使う時、そこには支援される「困った人」「弱ってる人」と「それを助けてあげる人々」との上下関係のような状態を生む。

 

孤独に苛まれながらもどうにか生きている人は、ほんの小さな自尊心だけが心の支えであることがある。

まだ自分には何かができる、自分にも何か光るところがある(はずだ)。

そんな有るかどうかもわからない自分にすがって何とか自死の手前で踏みとどまってる人(自分がそうなのだが)に「あなたは一人で生きられないから助けてあげましょう」的な態度で接することは最後の細い糸である自尊心を傷つけてしまうのである。

 

今回の事件では今年の1月市の担当者の勧めで、伯母がひきこもりを心配する内容の手紙を岩崎容疑者の部屋の前に置いたのだが、その中に引きこもりと言う言葉があったらしい。

40代・50代ひきこもり家庭支援組織「市民の会 エスポワール京都」を主宰する山田孝明氏は「市の担当者が勧めた、ひきこもった人に手紙を渡すのはマニュアルのひとつとなっていますが、これはまずかった。ひきこもりと言われて、自分のことを全否定するメッセージと伝わってしまいますよ。本人には、ひきこもりと言うべきではありません。」と、指摘している。

 

川崎市の殺傷事件 男に宛てた「伯母の手紙」のまずさを指摘 - ライブドアニュース

 

困ってる人を見つけ出し助けの手を差し伸べるような福祉を「ターゲッティズム」と言う。

引きこもりのような場合、そもそもその当事者を見つけることが困難であると指摘されている。

 

若者がひきこもり状態となったとき、外部の人間がその状態を把握する術はほとんどないが、保護者との接点によって若者の存在と所在を知り得ることができる。つまり、当事者との出会いのきっかけを作るために、保護者との接点に注力するのも一案であると理解できる。

しかし、50代、60代の場合、保護者と同居していたり、保護者が当事者の状態を認知していればいいが、そうでなければ保護者を当事者との出会いの手掛かりにすることが難しい。特に配偶者や子どもがいない場合、そもそも誰を通じて当事者と出会うことができるのか想像がつかない。

ひきこもりの若者にかかわる立場から、中高年ひきこもり問題について考える。(工藤啓) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

引きこもりの支援はターゲッティズムにはなじまないのである。

このような問題こそユニバーサリズムに解決のヒントはあるのだと思う。

 

自分の命を大事に思えない人は他人の命も大事に思えない。

イチローマリナーズ時代にシアトルの小学校でこんなことを言っていた。

「まず自分を大切にしてください。自分を大切に出来れば相手も大切に出来ます」

その人が強者だろうが弱者だろうが、すべての人々を分け隔てなく尊厳を守り、自分を大事に思える人を増やすことで結果として多くの人を救うのだと思う。

 

news.yahoo.co.jp

尊厳を守る福祉

今、自分はターゲッティズムによって個人の尊厳を傷つけられている最中である。


国破れて山河在り。夢破れて何も無し。

履歴書を書くのが苦痛で仕方がない。
自分の過去には何も無い。
その時々で自分なりに努力をした気でいたが、履歴書と言う社会へ出るための申請書は、自分の過去に何も無かったことをいやがおうにも知らしめてくれる。

夢なんか見るんじゃなかった。
夢なんか見ないで適当な大学にでも入って公務員になればよかった。

支援を受ける立場として市役所の公務員と向き合いながら思った。

アリとキリギリス。
おそらく自分はこれまでキリギリスの生き方をしていたのだろう。
冬になってキリギリスはアリに助けを乞うわけだ。

キリギリスは遊んでいたのか?
ヴァイオリンを弾き歌を歌っていた。
世の中には仕事になる芸術とならない芸術がある。
稼げる芸術と稼げない芸術がある。
キリギリスの芸術は食えなかった。

芸術を志すものはえてして強い自尊心を持ちがちである。
なぜなら芸術は自己を表現する作業だからだ。
自己肯定感の低い人間が自信を投影したような主人公を据えて物語を作る場合も、結局は作者がその物語を通して「自己肯定感の低い自分」を肯定したいと言う感情の現れである。
ゆえに芸術を志す人間はプライドの塊のような人間が多くなるのである。

プライドこそが夢を見る衝動を人に与える。
それは勘違いかもしれない。
傍から見てる人間は馬鹿なやつに見えるのかもしれない。
でも、自尊心は夢が現実にできると思ってしまう。
そして実際に何割かの人間は現実にする。

数少ない事実が、勘違い君を増やしてしまう。
「ああ、勘違いだったのか」
賢明なやつは取り返しのつくまでの間に気づけるんだろう。
そしてキリギリスからアリに変わっていく。

そしてバカは厄介で、カネにもならない、でも自分のすべてのようなプライドという鎖に縛られ身動きが取れなくなっていく。

プライドは自分のすべてだ。
だからそれを捨てるときは命をむしり取られるくらい辛いことなのだ。

キリギリスがアリに助けを乞う。
キリギリスにはこれほどつらいことは無い。

歌やヴァイオリンはキリギリス自身だ。
歌やヴァイオリンが認められないことはキリギリスの存在を否定することと同義なのだ。
このキリギリスのレゾンデートルは「尊厳」と言い換えてもいいだろう。

尊厳を守る社会保障
それがユニバーサリズムであり、究極のユニバーサリズムベーシックインカムである。

北欧並みの消費税で出来ること。

北欧並みの消費税率(25%)なら税収は約55兆円

 

1)高齢者限定のBI(ベーシックインカム

2)生活保護改め求職準備基礎生活費の支給

 

1)高齢者基礎収入制度の創設
全ての65歳以上の国民に月7万円を支給

2)生活保護を求職準備基礎生活費として月7万円

予算
1)年間33.6兆円 4000万人(高齢者人口がピークを迎える2042年3935万人)
2)年間3兆円 (220万人に7万の基礎収入+住宅その他の扶助5~7万=12~14万)

年間必要予算

約40兆円

 

※1
国立社会保障・人口問題研究所(東京都千代田区)は4月10日、「将来推計人口」を発表。65歳以上の高齢者人口が3935万人とピークを迎えるのは2042年で、高齢化率が30%を超えるのは団塊の世代が75歳以上になる2025年と推計している。

※2
生活保護受給者の45%は65歳以上の高齢者

 

 

アベノミクス=MMT=山本太郎

政策 | れいわ新選組

 

財源について少し検証してみる。

「消費税の廃止」

現在8%の消費税収は17.8兆円。

最低限、今の社会保障を維持するなら消費税廃止に必要なのは17.8兆円となる。

「デフレ脱却給付金」

月3万給付ということだが、18歳以上のすべての国民に給付するBIのようなものだとすると、だいたい年間36兆円必要になる。

この2つの政策だけでだいたい54兆円。

これに公共投資ニューディールに公務員増員、最賃1500円で払えない中小企業には政府が補償と、おそらく60兆円前後になると思われる。

仮に共産党のような富裕層大企業への課税強化をミックスしてもだいたい50兆円は必要になるだろう。

で、それをどうやって調達するかと言うと、山本太郎曰くの財政出動国債発行で賄うのだと言う。いわゆるMMTである。

2019年度の新規国債発行額は32.7兆円。

山本太郎の政策を実行すると当初予算で新規国債発行額は80兆円以上まで膨れ上がり、当初予算総額は150兆を超えるだろう(2019年当初予算は総額101兆円)。

 

アベノミクスはMMTと酷似していると言われる。

山本太郎の政策はカネの使い方が異なるだけで財源の部分はアベノミクスと大差はない。

MMTに依存する山本太郎の政策は2012年にこれをやるなら否定しない。

しかし。2019年アベノミクスを6年以上続けた日本は、大規模金融緩和よる低金利で地銀の経営が悪化するなどすでにその弊害が出始めている。

 こういったタイミングでの財政ファイナンスに依存した大規模なバラマキ政策にはやや疑問が残る。

 

 

 

 

 

 

 

消費増税反対を訴えるよりも消費増税無しで社会保障がもっと充実することを訴えろ

www.jiji.com

 

2%の消費増税で増える税収のうち社会保障の充実に使われるのはたったの、たったの1.1兆円。

だいたい2%で5.6兆円ってのもかなり盛った数字で8%現在の消費税収はだいたい17.8兆円。1%で2.2兆円ですよ。20日に政府が発表した1~3月のGDPでは個人消費0.1%減なのにどうやったら増税後に1%2.8兆円まで膨れ上がるのか説明してほしいもんだ。

しかも増収分の半分(軽減税率の減収分除く)は将来世代の負担軽減、つまるところの借金返済に充てると言う。

今となっては財政再建派と呼ばれる人たちでも、日本が直ちに財政破たんするような状況ではないと認めているときに、たった2.6兆円を国債発行抑制のために使うとかバカげている。

さて一方で、共産党は22日発表した「消費税増税の中止 くらしに希望を―3つの提案」で7.5兆円の財源案を提示した。

消費税増税の中止 くらしに希望を―3つの提案│労働・雇用│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会

この財源案に見られるように、大企業に中小企業並みの税負担を求めるなど、大企業富裕層に今よりもほんの少しの負担増をお願いするだけで数兆円はすぐに出てくるのである。

野党は増税の延期を強く訴えているが増税反対を強く訴えることはあまり得策ではないと思う。

野党、消費増税延期を要求=与党は方針堅持を強調:時事ドットコム

 

なぜならば、もし野党や民意の反対を理由に増税を中止し解散に持ち込まれた場合、野党は選挙に対する準備不足もさることながら争点をつぶされて極めて厳しい戦いを強いられることになる。

 

共産党の案を見ればわかる通り、所得税最高税率を少し上げたり、租特を見直したりすれば数兆円の財源なんてすぐ出てくる。

 

野党は増税する与党よりも、消費増税なしでもっと充実する社会保障を強調した方が戦略的にも有権者受けも良いと思う。

増税反対を前面に出せば「反対ばかりで対案が無い」と言われるのがオチなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野党は「将来不安ゼロ社会」をスローガンとして掲げろ

www.asahi.com

 

>人生100年時代に向け、長い老後を暮らせる蓄えにあたる「資産寿命」をどう延ばすか。この問題について、金融庁が22日、初の指針案をまとめた。働き盛りの現役期、定年退職前後、高齢期の三つの時期ごとに、資産寿命の延ばし方の心構えを指摘。政府が年金など公助の限界を認め、国民の「自助」を呼びかける内容になっている。

 

公的年金だけじゃ老後の生活を支えきれないから国民はもっと貯金しろと政府が言い出したわけだ。

これじゃいくら分配政策で可処分所得を増やしてもGDPの6割を占める個人消費は上向かない。当然経済成長も鈍化する。今だって他の先進国より低成長なのに。

だって政府がお金があるなら貯金しろって言うんだもん。

 

これは野党にとってはチャンスでもある。

 

野党が政策として、社会保障を充実させ、将来不安を無くし、所得が貯蓄から消費に回ることで個人消費を増やし経済も成長するというストーリーを描ければ風向きは変わるだろう。

 

スローガンはずばり「将来不安ゼロ社会」だ!

社会保障の充実が経済成長につながる。

福祉国家は経済成長をあきらめる政策ではない。

 

 

民主党政権が悪夢だったことを認めよう

名将・野村克也氏は著書「弱者が勝者になるために」の中でこう語っておられる。
曰く「ずばり、ヤクルトは弱者だ。まずこれを認めようと私はキャンプで言った。(中略)弱さを自覚させるところから強くなりはじめるからである」と。

旧民主党の連中は、民主党政権が悪夢だったことを認めるべきだ。

何が悪夢だったのか?
民主党政権は官僚の手のひらで踊らされ、マスゴミのでっち上げた政治とカネ問題に翻弄され、やりたい政策がまともに実行できず、結果、それ以前から続く自民党の悪夢を払拭できなかったのである。

つまり、民主党の3年半は自民党の悪夢が継続していた3年半だった。
ゆえに民主党政権下においても日本は悪夢に覆われていたのだ。

民主党の流れをくむ国民民主や立憲民主やその他無所属の連中は、悪夢だと言われたときに、いちいち「民主党政権でも良かったこ都はある」などと情けない反論することはやめるべきだ。

君たちは悪夢のような自民党政治を変えることができず、こともあろうか再び自民党の手に権力を渡してしまったのである。

これ悪夢と言わず何と言おう。

この反省なしに君たち(旧民主党の面々)の進歩は無い。
そう断言させていただく。