福祉国家を目指す市民の会

弱者を支援する社会保障から弱者の尊厳を守る社会保障へ

野党は小選挙区制廃止でまとまれ(政権奪取のための処方箋 ファイナル)

正直言ってまともな方法では近い将来の政権奪取はほぼ無理だと思っている。
しかし、自民党を下野させる方法なら明確に存在している。
それは衆議院選挙制度小選挙区制中心の選挙制度から比例中心の選挙制度に変えることだ。
仮に衆院選挙制度が完全比例の場合、自民党過半数議席を維持できない。
全ての政党が単独では過半数を取れない状況(ハングパーラメント)になる。

あとは政党の組み合わせだ。

小選挙区制による得票と議席のかい離について左右や保革といった立場を超えて疑問に思う人々が数多く存在する。

強すぎる官邸や立法府の行政監視機能の低下、議員の劣化なども小選挙区制の弊害だ。
死票の多さは有権者に自分の一票が意味のないものと思わせ、無関心と低投票率を招いている。

二大政党制自体がもはや時代に合っていない。
日本が参考にしたイギリスは完全小選挙区制だが、もはや二大政党制と言えない状況になっている。

小選挙区制の廃止を中心にした衆議院選挙制度改革及び参議院の抜本改革を目的にした暫定的な選挙管理内閣を作る。

これで野党がまとまれば、少なくとも自民党を下野させることはできる。


「選挙管理内閣」案は場合によっては維新や公明を巻き込む可能性もある。
その場合は衆参の選挙制度改革のみやって参議院の任期に合わせて衆議院を解散する。
これで自民政権はジエンドだ。

野党のみで過半数取れた場合、選挙制度のほか、集団的自衛権閣議決定を葬り去ることや他の悪法を廃止もしくは修正することも選挙制度改革と参議院改革と同時に行いその後、解散。

結果として自公維の連立政権が出来上がる可能性もあるが、参院の抜本改革によって今よりもはるかに暴走は防げるだろう。

小選挙区廃止でまとまる上でのハードルは導入した張本人・小沢一郎の説得と「2009年の夢をもう一度」な旧民主の連中の説得になることが予想される。

以上は自分の考えであるが、どういう形であるにせよ野党をまとめる意思と能力のある政治家の出現が待たれる。

参院選、野党の公約をチェックする

参院選政権選択選挙じゃないし、個人的に参議院から党派性を無くしていくべきだと思っているので、政党が政策競うような形での参院選に多少の違和感を感じている今日この頃。
 
で、主に野党の公約を眺めて思う。
「これじゃあ勝てんわ」と。
 
「リベラルはなぜ負け続けるのか」的なリベラル批判本で散々、リベラルは経済が弱いだのもっとゼニカネの話しろとか言われてるのにどこもかしこも、ことごとく経済政策が弱い、もしくは公約の中にそれらしい項目が無い。
 
いやいや所得を増やすことが経済政策だよ、と反論されるかもしれない。
所得が増えたら消費が増えるのか?
自分はそんな単純なものではないと考える。
消費を増やすには、所得を増やすと同時に将来不安を解消しなければ増えた所得は貯蓄に向かう。
じゃあ将来不安を解消すれば消費は増えるのか?
それだけでも不十分で、お金を使わせる動機付けをしなければ人々はお金を使わない。
だから政府はプレミアムフライデーみたいな仕掛けをやっている。(所得を増やしてないから大した効果は無いようだが)
つまり所得を増やして将来不安を解消し、消費を喚起する仕掛けを打つ。この3つが必要なのに、ほとんどの政党が2つで止まってる。
これじゃアホノミクスの対案になりゃしない。
 
唯一、消費喚起の仕掛けまで言及があるのが国民民主党。あそこの1000円高速は消費を増やす効果がある。
野党各党の公約見比べて今回に関しては国民民主党が一番印象が良い。(国民民主党に一票投じる予定は今のところ無いが)
 
例えばの話。
菅直人原発事故の直後「1000万戸の家庭に太陽光発電パネルを置く」とぶち上げたが、これをMMTを財源にやるくらいのことを言わないとダメだ。
れいわの財源もMMTだが、前述のとおり所得を増やしただけで消費は増えるわけではないので、弱者にばら撒くだけでは成長につながるかは未知数だ。
しかし、ソーラーパネル1000万戸は確実に経済を成長させる。
エネルギーの自給自足と地産地消を劇的に進めるため今後5年間で50兆円投資する(数字は適当)
年間10兆円のうち半分の5兆円を新規国債残り半分は富裕層大企業への課税強化と防衛予算削減などでねん出する。
こういう政策なら関連産業を潤し税収増につながる。
国債の新規発行も抑制的なので市場が悪い反応する可能性も低いだろう。
ゼニカネの話しろとはこういうことだ。
 
れいわの政策にもニューディールがあるがオカシオコルテスのグリーンニューディールと違って道路や水道など公共インフラなどの更新需要が柱で新規に需要を掘り起こすのではない。
 
自分は松尾匡よりも井手英策の側に立つ人間なので、MMTには懐疑的だが、同じMMTを財源とするのでもオカシオコルテスの政策には乗れるが、れいわの政策には乗れない。
 
昔、ノンフィクションライターの佐瀬稔が、監督についてのコラムの中でみんなの意見を聞くだけで自分は何も決断しない暗愚な民主主義者より賢明な独裁者がスポーツチームには必要だと言っていたのだが、今回の立憲民主党の公約はまさに暗愚な民主主義の典型だ。
今回立憲は公約作成にあたってアンケート実施してそれに基づいて公約を決めた。
自分も立憲パートナーなので依頼があるたびに答えてあげたのだが、それで出来たのがこれか?という残念な公約だ。
アンケートでは公約で何を前面に押し出すべきかみたいな問もあったのだが、そんなメリハリは一切ない、総花的で薄っぺらく抽象的な文言の羅列で野党の中では最悪レベルの公約だ。
参院選は政権選択ではないが、こんなんじゃ自民に勝てるわけがない。
賛否は別にしてエッジの効き具合はずば抜けてるれいわに比例票持っていかれること必至だ。
 
共産党の公約はかつての民主党を思わせる。
具体的な数字の裏付けがある政策を並べていて、その部分は高く評価するのだが、やはり経済の部分が弱い。
 
ずっとそうだけども与党とゆ党は論外として今回も野党に入れたい政党が無い。
今回も消極的選択になりそうだ。

消費税廃止で風が吹かないこれだけの理由

組織で自公に圧倒的に劣る野党が選挙で勝つには無党派層を動かす「風」を起す必要がある。そのためには世間の議論を喚起するような大胆な政策が必要だ。
れいわの「消費税廃止、財源はMMT」というのはまさにそういった大胆な政策と言える。
しかし、現状そよ風程度の風は吹いてはいるが、投票率を7割程度に押し上げるような強い風にはならないだろう。
以下、その理由をあげてみる。

理由の1
10月の消費増税に対する賛否を問う世論調査では圧倒的多数が反対なのかというとそうでもない。
どこのメディアでもだいたい3~4割の賛成の人が居る。
なぜか。
実態は別にして多くの人が消費税=社会保障の財源とイメージしている。
件の報告書のこともあり消費税廃止はむしろ有権者の老後不安をかきたてるだけになりかねない。

理由の2
消費税を廃止しても個人消費は上向かない。
なぜか?1で触れたが消費税を廃止しても将来不安に対する手当が何も無ければ所得が増えても消費よりも貯蓄に向かうだろう。れいわの政策には老後不安を打ち消すような政策が欠けている。

理由の3
消費税には地方消費税というものが含まれている。
地方消費税自治体にとって大きな収入源である。
消費税を廃止すれば当然地方消費税もなくなるわけで、おそらく全国の首長さんから大きな反発を食らうだろう。

理由の4
MMT信者は将来不安も地方の税収も国債発行してばら撒けばいいと反論するかもしれない。
しかし、そうやって円の供給量を増やせば当然円の価値は下がり円安になる。
アホノミクスの異次元緩和による円安は輸出企業の業績と株価を上げたが、輸入物価の高騰は庶民の暮らしを直撃している。れいわの政策は財源の部分がアホノミクスとほぼ同じなのでその弊害も同様に出る。

理由の5
インフレ率2%はリミッターにならない。
れいわは無制限に借金を拡大するのではなくインフレ率2%を達成するまでだと説明している。
マイナス金利まで手を出した黒田の日銀が6年たっても2%のインフレ率を達成できていない。
なぜか。物価は資金の供給量だけで決まるわけではないからだ。原油価格など海外要因で物価が下落した場合、無制限に財政支出を拡大することになりかねない。

理由の6
MMTの主張する通り、自国通貨建てならいくら借金しても財政は破綻しないと言うのは事実だと思うが何も弊害が無いわけではないことは似たような手法で財源を生んできた6年間のアホノミクスが証明している。

山本太郎は「消費税廃止が、野党とこの国に残された唯一の活路である」と主張しているが、さんざん批判してきたアホノミクスと同様の手法で財源を生もうする政策に他の野党が乗れるはずがないのである。

消費税について廃止を訴えるよりも、日本が直ちに財政破たんするような状況ではないことは明らかなのだから、消費税収を借金返済に使わず全額社会保障に回すとか免税点や簡易課税など消費税の問題を解消するとか言った方が有権者の支持は得られると思う。

貧乏人には消費税より保険料の方が負担が重い

自分は低収入による年金保険料の未納が長く続いている。
一時どういうわけか免除申請が通って免除されたが更新の申請が通らずただの未納状態である。
 
そんな自分に18日保険料納付を督促する郵便物が届いた。
未納になってる保険料を27日まで払えと。
出来なければ延滞金が付くほか配偶者や世帯主の財産を差し押さえると言う恫喝まがいの内容だ。
期限まで10日も無い。
何で低収入で差し押さえるような財産も無い貧乏人にこんな恫喝まがいの督促状をよこすのか。
 
保険証免除は世帯で収入があると通らない。
申請には同居の家族の収入を書かなければならないが、自分がこういうような状態であることを知られたくないから聞けやしない。
家族に知られたくないから生活保護を申請できないと言う話を聞くが、あれと同じである。
 
だいたいこっちは確定申告で所得を申告している。マイナンバーとは所得を把握するためのものじゃないのか?
個人の所得を把握してるなら低所得者は自動で免除になる仕組みとかできないのか?
 
北欧の社会保障は個人単位だと聞く。
いい加減昭和の価値観引きずって何でもかんでも世帯単位でやるのやめろと言いたい。
 
自分は未納期間が長いが、かつては自宅まで保険料払えと催促に来た。電話もしょっちゅうかかってきた。
保険料の取り立てを苦に自殺でもしたろうかと思ったほどだ。
今は民間に委託になったせいか、そういうことは無くなったが、こんな恫喝まがいの督促状を送ってきやがる。
だから保険料は嫌なんだ。
 
自分はかつて民主党が主張していた全額税方式が実現するなら消費増税してもいいと思っている。
所得の多寡に関係なく一律の保険料の方が貧乏人にはきついんだよ!

ターゲッティズムでは引きこもりを救えない

ターゲッティズムでは引きこもりを救えない

川崎20人殺傷事件について、引きこもりや「8050問題」が背景にあったことから、そうした境遇にあるような人々に適切な支援を呼びかける声が方々から聞かれた。

 

しかし、「支援」という言葉を使う時、そこには支援される「困った人」「弱ってる人」と「それを助けてあげる人々」との上下関係のような状態を生む。

 

孤独に苛まれながらもどうにか生きている人は、ほんの小さな自尊心だけが心の支えであることがある。

まだ自分には何かができる、自分にも何か光るところがある(はずだ)。

そんな有るかどうかもわからない自分にすがって何とか自死の手前で踏みとどまってる人(自分がそうなのだが)に「あなたは一人で生きられないから助けてあげましょう」的な態度で接することは最後の細い糸である自尊心を傷つけてしまうのである。

 

今回の事件では今年の1月市の担当者の勧めで、伯母がひきこもりを心配する内容の手紙を岩崎容疑者の部屋の前に置いたのだが、その中に引きこもりと言う言葉があったらしい。

40代・50代ひきこもり家庭支援組織「市民の会 エスポワール京都」を主宰する山田孝明氏は「市の担当者が勧めた、ひきこもった人に手紙を渡すのはマニュアルのひとつとなっていますが、これはまずかった。ひきこもりと言われて、自分のことを全否定するメッセージと伝わってしまいますよ。本人には、ひきこもりと言うべきではありません。」と、指摘している。

 

川崎市の殺傷事件 男に宛てた「伯母の手紙」のまずさを指摘 - ライブドアニュース

 

困ってる人を見つけ出し助けの手を差し伸べるような福祉を「ターゲッティズム」と言う。

引きこもりのような場合、そもそもその当事者を見つけることが困難であると指摘されている。

 

若者がひきこもり状態となったとき、外部の人間がその状態を把握する術はほとんどないが、保護者との接点によって若者の存在と所在を知り得ることができる。つまり、当事者との出会いのきっかけを作るために、保護者との接点に注力するのも一案であると理解できる。

しかし、50代、60代の場合、保護者と同居していたり、保護者が当事者の状態を認知していればいいが、そうでなければ保護者を当事者との出会いの手掛かりにすることが難しい。特に配偶者や子どもがいない場合、そもそも誰を通じて当事者と出会うことができるのか想像がつかない。

ひきこもりの若者にかかわる立場から、中高年ひきこもり問題について考える。(工藤啓) - 個人 - Yahoo!ニュース

 

引きこもりの支援はターゲッティズムにはなじまないのである。

このような問題こそユニバーサリズムに解決のヒントはあるのだと思う。

 

自分の命を大事に思えない人は他人の命も大事に思えない。

イチローマリナーズ時代にシアトルの小学校でこんなことを言っていた。

「まず自分を大切にしてください。自分を大切に出来れば相手も大切に出来ます」

その人が強者だろうが弱者だろうが、すべての人々を分け隔てなく尊厳を守り、自分を大事に思える人を増やすことで結果として多くの人を救うのだと思う。

 

news.yahoo.co.jp

尊厳を守る福祉

今、自分はターゲッティズムによって個人の尊厳を傷つけられている最中である。


国破れて山河在り。夢破れて何も無し。

履歴書を書くのが苦痛で仕方がない。
自分の過去には何も無い。
その時々で自分なりに努力をした気でいたが、履歴書と言う社会へ出るための申請書は、自分の過去に何も無かったことをいやがおうにも知らしめてくれる。

夢なんか見るんじゃなかった。
夢なんか見ないで適当な大学にでも入って公務員になればよかった。

支援を受ける立場として市役所の公務員と向き合いながら思った。

アリとキリギリス。
おそらく自分はこれまでキリギリスの生き方をしていたのだろう。
冬になってキリギリスはアリに助けを乞うわけだ。

キリギリスは遊んでいたのか?
ヴァイオリンを弾き歌を歌っていた。
世の中には仕事になる芸術とならない芸術がある。
稼げる芸術と稼げない芸術がある。
キリギリスの芸術は食えなかった。

芸術を志すものはえてして強い自尊心を持ちがちである。
なぜなら芸術は自己を表現する作業だからだ。
自己肯定感の低い人間が自信を投影したような主人公を据えて物語を作る場合も、結局は作者がその物語を通して「自己肯定感の低い自分」を肯定したいと言う感情の現れである。
ゆえに芸術を志す人間はプライドの塊のような人間が多くなるのである。

プライドこそが夢を見る衝動を人に与える。
それは勘違いかもしれない。
傍から見てる人間は馬鹿なやつに見えるのかもしれない。
でも、自尊心は夢が現実にできると思ってしまう。
そして実際に何割かの人間は現実にする。

数少ない事実が、勘違い君を増やしてしまう。
「ああ、勘違いだったのか」
賢明なやつは取り返しのつくまでの間に気づけるんだろう。
そしてキリギリスからアリに変わっていく。

そしてバカは厄介で、カネにもならない、でも自分のすべてのようなプライドという鎖に縛られ身動きが取れなくなっていく。

プライドは自分のすべてだ。
だからそれを捨てるときは命をむしり取られるくらい辛いことなのだ。

キリギリスがアリに助けを乞う。
キリギリスにはこれほどつらいことは無い。

歌やヴァイオリンはキリギリス自身だ。
歌やヴァイオリンが認められないことはキリギリスの存在を否定することと同義なのだ。
このキリギリスのレゾンデートルは「尊厳」と言い換えてもいいだろう。

尊厳を守る社会保障
それがユニバーサリズムであり、究極のユニバーサリズムベーシックインカムである。

北欧並みの消費税で出来ること。

北欧並みの消費税率(25%)なら税収は約55兆円

 

1)高齢者限定のBI(ベーシックインカム

2)生活保護改め求職準備基礎生活費の支給

 

1)高齢者基礎収入制度の創設
全ての65歳以上の国民に月7万円を支給

2)生活保護を求職準備基礎生活費として月7万円

予算
1)年間33.6兆円 4000万人(高齢者人口がピークを迎える2042年3935万人)
2)年間3兆円 (220万人に7万の基礎収入+住宅その他の扶助5~7万=12~14万)

年間必要予算

約40兆円

 

※1
国立社会保障・人口問題研究所(東京都千代田区)は4月10日、「将来推計人口」を発表。65歳以上の高齢者人口が3935万人とピークを迎えるのは2042年で、高齢化率が30%を超えるのは団塊の世代が75歳以上になる2025年と推計している。

※2
生活保護受給者の45%は65歳以上の高齢者